パニック障害の治療方法

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診断基準

誤った診断を受けないために

まずは医師を信頼してください。これは心の病気ですから、どうしてもプライベートな事まで話さなければならない場面もあると思います。特にこのパニック障害という病気は、今でも診断が難しいといわれ、恥ずかしさから、しっかり医師と話をしなかったり、本当の事を言わなかったために、誤診につながってしまう場合も多いので、信頼できる医師に相談してください。また、こういった心の病気には前向きな姿勢がとても大切で、自分の病気の正しい情報を良く知り、質問や疑問は積極的に医師から聴くことによって的確な治療を受ける事ができるのです。

自己診断

現在パニック障害の症状で確認されているものが、
1 動悸・心惇元進、または心拍数の異常(上昇)がある
2 大量の発汗
3 身震いまたは手足の震え
4 息切れ・息苦しさを感じる
5 窒息感や呼吸困難
6 胸痛または胸部に不快感がある
7 吐き気や腹部に不快感がある
8 めまい・ふらつきまたは気が遠のく感じがある
9 現実感の消失や離人症状(強い孤独感)
10 気がふれてしまうことに対する強い恐怖を感じる
11 死んでしまうかもしれないという強い恐怖を感じる
12 感覚の麻痺やうずき等の異常感覚がある
13 冷感または熱感
といったものがあり、この中で、4つ以上当てはまるものがあった場合、パニック障害と診断されます。これが、3つ以下の場合だと症状限定性発作と呼ばれるものにあたり、パニック発作とは区別されるため、識別する必要があります。特に、誤診されやすいのが、症状が良く似ている、社会恐怖などの特定の恐怖症は、患者が恐怖を感じる場面にさらされたときのみに、パニック発作を起こしやすいもので、なんの前触れもなく発作が起きるパニック障害とは別のものになります。つまり、パニック発作は、パニック障害にだけ起きる発作ではないということです。しかし、これらはそれぞれ別々の原因で引き起こっているために、それぞれに合った治療を行わなければならないのです。いずれにしても、パニック発作が起きる原因は極度の恐怖と不安によるものですので、自身が抱えている心の中の不安のレベルが、どれくらいのものなのかという事を調べてみる事も、診断の役に立つと考えられています。 特に、HAD尺度などは、自己診断が簡単にでき、信憑性も高いと言われています。

相談は?

どこに行けばいいの?

パニック障害の疑いを持ったら、専門医のいる精神科へいきましょう。精神科は心の病気を見るところです。よく聞く心療内科は、本来は心身症の専門で、心身症とは、病気の要因はストレスなど心理的なものによるものですが、症状は体に出るものをいいます。良く聞くもので、十二指腸潰瘍や過敏性小腸症候群などがありますが、パニック障害は精神疾患ですから、精神科を受診するのが一番望ましいと思われます。  最近では、以前に比べて精神病院のイメージもずいぶん変わってきて、より身近なものにはなってきていますが、まだまだ偏見は強く残っており、なかなか腰が上がらないといった考えを持った方も多いでしょう。そんな方は、症状がそこまで重症でなければ、精神科クリニックといった看板を揚げているところに行って見るのがいいでしょう。その場合は、精神科、神経科を標榜しているところを選択するのがポイントです。とはいっても、その中でどこを選んでよいか分からないといった方は、かかりつけの内科医や保健所などに相談して、適切な機関を紹介してもらうのも良いでしょう。ただし、一番重要なことは、 パニック障害を正しく診断してくれる精神科医のいるところを選ぶということです。いまだに誤診が多く、非常にデリケートな病気ですから、勤勉で、熱心な、パニック障害に精通している医師がいるところを探しましょう。さらにパニック障害は完治までに時間がかかるケースが多いため、愛称も重要になってきますので、自分が心から信頼できる医師を探す事をお勧めします。

完治するの?

どのような状態をもって完治したかを判断するかというと
・パニック発作を起こさなくなり、それに関連した不安障害も見られない。
・予期不安が完全に消失されている事が確認できる。
・広場恐怖を併発していた場合、回避行動が無くなった。
このような条件がそろえば、パニック障害は完治したと考えてよいでしょう。 再発の恐れは、完全にゼロとは言い切れませんが、急性期のような激しい症状が現れることはほぼ考えられません。また、再発をむやみに心配する事も精神的に良くないと考えられます。
では、どのような治療が進められていくのかを簡単に説明します。 まずは問診から始まり、心身の症状、不安や悩み、苦痛の程度、日常生活のこと、仕事の事、病歴、家族暦など、かなりプライベートな事まで聞かれますが、早期完治を目指すなら、偽らず正直に答えてください。次に、身体疾患や薬物中毒によるものではないということを確認するために、身体的検査を行います。必要に応じて、脳の検査や神経系の監査などをする場合もあります。その後に性格判断や心理テストなどを行い、問診の結果と照らし合わせて今後の治療方針を考えて行きます。  一般的な期間としては、症状の重度にもよって変わってきますが、薬の投与開始から約3~4週間で発作が軽減してきます。そこからゆっくり治療して行き、3ヶ月位で発作はほとんど治りますが、そこから1~2年は薬物療法を続けながら徐々に減らして行き、最後は服用をやめて完了になります。 このように、パニック障害は、診断から完治まで時間がかかるため、治療中の日常生活にも 治療のための意識が必要になってきます。