パニック障害はこんな病気です

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症状

身体的症状

パニック障害は、場所や状況を選ばずに、本人の意思とは無関係に、本当に突然発症します。身体的症状としては、激しい動悸や息切れ、呼吸困難に吐き気やめまい、冷や汗、手足の震えなどがとてつもないスピードで上昇し、非常に短期間(約10分といわれている)の内にピークに達するというもので、これらの症状が、1度の発作に最低4つ以上同時に起こる、これがパニック障害の症状です。パニック障害の一番の特徴としては、これらの症状が現れる際に、発症する本人に、前兆や予感が全くない所にあります。普通、これほどの身体疾患が起こる場合は本人が何かしらの予兆や体調の変化を感じていたり、何か持病を患っている場合が定石と考えられ、ある程度の心の準備ができるものです。そのことによって、発症した際にも、そこまでのパニックに陥る事はないですが、パニック障害にいたってはそういった準備が何もない状態の中で、このような症状に襲われるわけですから、患者としては恐怖以外の何物でもありません。また、発作が発症する場所や状況が毎回、それぞれにバラバラで異なっており、本人にもそのことを意識する事ができず、自宅でリラックスした状況でテレビを見ているときに発症したという例もあり、「次はいつどこで起こるのだろう」という不安だけが残ってしまいます。

精神的症状

パニック障害のもう一つの大きな特徴として、いろいろな検査をしても体には何の異常も残らないという点が上げられます。しかし実際に発症を経験している患者は、強い死の恐怖を感じて、このまま死んでしまう、狂ってしまう、自我が崩壊してしまうといった、どうしようもない不安が突然に襲ってくることを体感しているので、脳には強烈な恐怖心が残り、心に大きな傷を与えます。これが更なる不安を呼び起こし、発作を繰り返す原因になります。これによって、一度発作が起こった場所には二度と行けなくなったり、同じシチュエーションを避けるようになり、しだいに行動範囲が極端に狭くなって行き、引きこもってしまうといった方も大勢います。さらに、この精神的症状は目に見えた変化がないために、周りの人間の理解を得ることが難しく、誰も自分を理解してくれないなどといった孤独感に浸り、自分に責任があるものと自暴自棄になり最後には自ら命を絶ってしまうという最悪の結果を招く場合もあります。ですから、どうか覚えておいてください。パニック障害という病気は、心の病気なのです。そのことを本人はもちろん、周りの人間が理解する事がこの病気を克服するために、とても大切になってくるのです。

発症ケース

どんなときに?

パニック障害が発症するケースを場所に関して挙げると、それは実に多彩で、良くあるものを上げただけでも、電車に乗車中 車を運転していたら 飛行機に乗っているとき エレベーターの中で 外を歩いていたら レストランに行ったとき 百貨店で買い物中 スーパーのレジ待ち 人ごみの中 自宅でリラックスしているとき いつも通っている美容室で 歯医者で 映画館で 仕事の会議中 イベントや式典の途中で 面談中等 女性の月経前など様々なシチュエーションで起こりうる症状といえます。また精神的な面で言うと、過去の悲しい出来事をふと思いだしたときなどに起こる場合が多いとされています。

どんな人が?

男女比率でいうと、女性の方の方が、男性に比べて2倍以上の発症が確認されていて、男性よりも女性の方が発症しやすい事も分かっています。また、年齢でいうと20代前半から30代後半が特に多く、10代後半から60代前後まで幅広い年齢層から見つかっています。また、ストレスを感じやすい、責任感が人一倍強い、必要以上にまわりに気を使う、強いこだわりを持っている、感受性が強い方などが発症しやすいといった調査結果が出ています。